2008年12月29日
小泉改革がやり残したこと...
おはようございます。
長文のエントリーを期待されている方もいらっしゃるかもしれませんが,年の瀬の貧乏サラリーマンにそんな余裕はございません。
*********
小泉元総理,結局彼はひたすら<郵政民営化>を叫び続けて,民営化されるやさっさと政界を引退なさるそうな。後は野となれ山となれということなのでしょう。
その結果,ようやく年明けには郵貯銀行と他の銀行とのあいだで振込ができるようになるそうな...
これで郵貯銀行+ネットバンクの2本立てで行く人がますます増えるんだろうな...
ネットバンクはコンビニ(鹿児島にはないセブンイレブンとか!)や郵貯のATMしか使えない場合が多いから。
因に私の銀行口座(どちからとは,あえて言いませんが...)の残高は今週末の時点で500円です(!)。実はこれでも多い方です。
で,今日の本題です...
自民党をぶっつぶすとか,日本道路公団を民営化するとか,かの元総理は古き日本をいじって壊すのがお好きだったようですが,ついでに,正月と年賀状もぶっつぶして欲しかった。
年賀状でどれだけ時間を取られるか...
きっと年賀状は秘書+印刷所にお任せの方々には分からないんだろうな...
それに,スーパーの入り口(どうして店内に入れてあげないの?)や繁華街で寒空の下,売れ残った年賀状をさばいている郵便局員の方々を見ておりますと,こちらまでますます寒々しい気分になってしまいます。
それと...,宛名職人(Macの年賀状ソフト)どうしてあんなに使いにくいのだろうか? そう思いません?
ワードで宛名の住所が立て文字で印字できるようになれば,こんなソフトなんて使わなくてすむのに...
*******
お正月がなくならないなら,せめてお正月に早く来てもらいたい。
そしたら...
少なくとも正月準備からは解放されるから!
*******
... 皆様,よき年の瀬+よき一日を!
長文のエントリーを期待されている方もいらっしゃるかもしれませんが,年の瀬の貧乏サラリーマンにそんな余裕はございません。
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小泉元総理,結局彼はひたすら<郵政民営化>を叫び続けて,民営化されるやさっさと政界を引退なさるそうな。後は野となれ山となれということなのでしょう。
その結果,ようやく年明けには郵貯銀行と他の銀行とのあいだで振込ができるようになるそうな...
これで郵貯銀行+ネットバンクの2本立てで行く人がますます増えるんだろうな...
ネットバンクはコンビニ(鹿児島にはないセブンイレブンとか!)や郵貯のATMしか使えない場合が多いから。
因に私の銀行口座(どちからとは,あえて言いませんが...)の残高は今週末の時点で500円です(!)。実はこれでも多い方です。
で,今日の本題です...
自民党をぶっつぶすとか,日本道路公団を民営化するとか,かの元総理は古き日本をいじって壊すのがお好きだったようですが,ついでに,正月と年賀状もぶっつぶして欲しかった。
年賀状でどれだけ時間を取られるか...
きっと年賀状は秘書+印刷所にお任せの方々には分からないんだろうな...
それに,スーパーの入り口(どうして店内に入れてあげないの?)や繁華街で寒空の下,売れ残った年賀状をさばいている郵便局員の方々を見ておりますと,こちらまでますます寒々しい気分になってしまいます。
それと...,宛名職人(Macの年賀状ソフト)どうしてあんなに使いにくいのだろうか? そう思いません?
ワードで宛名の住所が立て文字で印字できるようになれば,こんなソフトなんて使わなくてすむのに...
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お正月がなくならないなら,せめてお正月に早く来てもらいたい。
そしたら...
少なくとも正月準備からは解放されるから!
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... 皆様,よき年の瀬+よき一日を!
Posted by 日曜日 at
07:28
│Comments(8)
2008年12月27日
泥沼... あるいは,ああ年末...
今晩は...
前回のエントリーの書き込みにお返事申し上げてないまま新しいエントリーに手を出すのは,あまりお行儀の良くないことだとは思うのですが...
あまりのつらさに一言...
先程から大掃除(っていうか仕事場の片付けです)を始めたのですが...
もともと混沌としていた部屋がさらに乱雑さを極めまして...
どれだけ乱雑か,お見せすべく画像をアップしようという気にさえなりませぬ!
寒いし,そのせいで腰は痛いし,お腹空いたし,眠たいし,物を置くスペースはないし,シュレッダーの調子は悪いし,音楽は聴きたいし,もう投げ出してライトアップしているらしい繁華街に言ってみたいし,でも着替えるのは面倒だし...
で,もうどうにでもなれ〜〜という心境です。
*******
失礼致しました。皆様,暖かくしてよき晩を...
前回のエントリーの書き込みにお返事申し上げてないまま新しいエントリーに手を出すのは,あまりお行儀の良くないことだとは思うのですが...
あまりのつらさに一言...
先程から大掃除(っていうか仕事場の片付けです)を始めたのですが...
もともと混沌としていた部屋がさらに乱雑さを極めまして...
どれだけ乱雑か,お見せすべく画像をアップしようという気にさえなりませぬ!
寒いし,そのせいで腰は痛いし,お腹空いたし,眠たいし,物を置くスペースはないし,シュレッダーの調子は悪いし,音楽は聴きたいし,もう投げ出してライトアップしているらしい繁華街に言ってみたいし,でも着替えるのは面倒だし...
で,もうどうにでもなれ〜〜という心境です。
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失礼致しました。皆様,暖かくしてよき晩を...
Posted by 日曜日 at
20:57
│Comments(2)
2008年12月26日
全国学力テストをめぐる素朴な疑問...
こんにちは〜〜
皆様はどんなクリスマスをお過ごしになられたのでしょうか...
かく申す私は... とてもシビアにしてハードなイブ(武士の情け,これ以上は聞かないでおくんなさい...),そして昨日は学習の効果でございましょうか... イブと比べると若干は平穏なクリスマスを過ごすことができました。
さて,かつての私の愛読紙『毎日新聞』に以下のような記事が出てました。
<全国学力テスト>の実施方法,あるいは結果の公表の是非を巡る議論が図らずも明らかにしていること,それは,行政サイドでは誰一人,一個人としての子供のことは考えてない!ということではないだろうか。
行政サイドにとっては<全国学力テスト>とは,オラが地方自治体の自慢の種だったり,学校間で競争(もちろんこれは学校にいる大人=教員たちの競争心を無理に煽るための)を起こさせて,行政が学校を思うがママに管理するための道具(おそらくかなり効率のいい)ではないの?
インタビューでは,寺田秋田県知事は「年を越したくなかった。できるだけ早く情報共有し利用・活用することが教育向上にもつながる」と,一応はまともらしいことを言っている。
でも!<全国学力テスト>を有無を言わさず受けさせられた子供に言わせれば,「県知事のおじちゃん,冗談よしてよ,オイラもう3ヶ月で学校を卒業だい!」じゃないでしょうか。
そもそも,<全国学力テスト>は小学校6年生,中学3年生を対象に行われている。つまり,結果が出るころにはもう卒業まで 100日も無いのである。中学生ならすでに志望校も決まっているだろう。
もしも,このテストが文科省,地方自治体のお偉いさんが仰るように,本当に個々の子供の学力アップのための施策であるなら,小学校6年生,中学3年生<全国学力テスト>の結果を,上級学校の教員が参照して,個々の生徒の到達度を分析して,上級学校での指導に活かせるシステムが担保されているはずだ。でも,文科省にも,地方自治体にも,教育委員会にもにはそんな気はサラサラないだろう。だって面倒臭いもん!
文科省に,結果を本当に丁寧に分析して(個人レベルで),個々の子供の将来に=つまり各学校の真の教育力向上に役立てる気が本当にあるなら,もっと早い段階で行うべきだろうし,現にそうしているはずだ。だって,お受験で忙しい小学6年生や,高校受験やクラブ活動で忙しい中学3年生には,受験になんの益も無い<全国学力テスト>なんて,本当にいい時間の無駄でしかないだろう。
だから,例えば,小学生は勉強の到達度に差がはっきり表れ始める小学校中学年で,中学生なら小学校での到達度を測りそれを中学校での教育に活かすことができる中一の段階で実施する... みたいなことどうして考えつかないのか?
そうると,学校は,当該の児童・生徒の在校期間中にそれぞれの学校で有効な手を試して,実行に移すだけの時間が取れる。それこそ,学校=現場の教育力を上げるってことじゃないだろうか?
小六,中三じゃあ,遅すぎるのだよ,子供たちにとっては!
だから,どうしても頭のいい子供たちから見ると,<全国学力テスト>なんて,我がままな大人たちの痴話喧嘩の道具以下にも以上にも見えないのだよ。
皆様はどんなクリスマスをお過ごしになられたのでしょうか...
かく申す私は... とてもシビアにしてハードなイブ(武士の情け,これ以上は聞かないでおくんなさい...),そして昨日は学習の効果でございましょうか... イブと比べると若干は平穏なクリスマスを過ごすことができました。
さて,かつての私の愛読紙『毎日新聞』に以下のような記事が出てました。
全国学力テスト:大英断かルール破りか 公表の知事判断に波紋 /秋田
大英断か、教育現場を無視したルール破りか。県教委をも頭越しにした寺田典城知事による全国学力テストの市町村別結果公表。県内の教育関係者の間には、大きな波紋が広がっている。【まとめ・岡田悟】
公表されたのは、市町村ごとの国語と算数・数学の平均正答率と、起床・就寝時刻や家庭での予習・復習などの学習状況調査。
県教委は10月、自治体名を伏せたうえで市町村別結果を発表。今月22日の臨時市町村教委委員長・教育長会議で、自主的な公表を求める県教委に対して賛同する市町村はなかった。その中での突然の公表に、県教委や各市町村教委には戸惑いや怒りが広がった。
「結果を公表すべきだ」としながら、最終的には市町村の判断にゆだねる立場だった県教委の根岸均教育長は「知事は知事の考えがあり、我々は我々。いかに結果の数値を教育にいかすかという方法論の違い」と話した。
八峰町教委の千葉良一教育長は「県教委の情報公開がぎりぎりだと思っていたので残念。各学校が結果を分析し改善に生かしているので、あえて公表しなくてもよかったのでは」と苦言を呈した。
東成瀬村教委の鶴飼孝教育長は知事の対応について「部分公開とした県教委との間に認識のずれがあり、疑義を持つ。数値を公表することによる序列化、過度の競争が心配」と述べた。
能代市のある小学校長は「子供相手の教育は生き物であり、他の行政機関と同じように扱うのはどうか」と批判。大館市の小学校長は「頭越しに知事が公開したとすれば(現場は)戸惑いを感ずる」と話した。
中には「公表するなら今後の学力テストに参加しない方がいいという委員もいた」と明かす市教委も。一方で「感想は言いにくい」「コメントは勘弁して」とする自治体教育長や学校関係者も少なくなかった。
◇知事一問一答
--なぜこの時期の公表なのか
年を越したくなかった。できるだけ早く情報共有し利用・活用することが教育向上にもつながる。
--序列化や過度の競争への懸念は
子供たちには序列化や過度の競争はないと思う。教育者は、幅広く柔軟な考えで他の学校のよさを生かして自分たちの教育の向上に生かすべきだ。
--秋田県がトップの成績でなくとも発表したか
トップでなくても低くとも公表した。(注目されているから発表したわけでは)ない。
--各市町村教委は数字を含め、公表する必要はないとの考えだが
数字がないと成績は理解できない。数字があって対比、特徴を理解できる。先生も受け入れて教育に活用してほしい。
--全国規模で、市町村までのデータ公開を踏まえたテストを実施をすべきだと思うか
そうすべきだ。文部科学省はそれだけの勇気のある省であってほしい。
続きはこちら。
毎日新聞 2008年12月26日地方版
<全国学力テスト>の実施方法,あるいは結果の公表の是非を巡る議論が図らずも明らかにしていること,それは,行政サイドでは誰一人,一個人としての子供のことは考えてない!ということではないだろうか。
行政サイドにとっては<全国学力テスト>とは,オラが地方自治体の自慢の種だったり,学校間で競争(もちろんこれは学校にいる大人=教員たちの競争心を無理に煽るための)を起こさせて,行政が学校を思うがママに管理するための道具(おそらくかなり効率のいい)ではないの?
インタビューでは,寺田秋田県知事は「年を越したくなかった。できるだけ早く情報共有し利用・活用することが教育向上にもつながる」と,一応はまともらしいことを言っている。
でも!<全国学力テスト>を有無を言わさず受けさせられた子供に言わせれば,「県知事のおじちゃん,冗談よしてよ,オイラもう3ヶ月で学校を卒業だい!」じゃないでしょうか。
そもそも,<全国学力テスト>は小学校6年生,中学3年生を対象に行われている。つまり,結果が出るころにはもう卒業まで 100日も無いのである。中学生ならすでに志望校も決まっているだろう。
もしも,このテストが文科省,地方自治体のお偉いさんが仰るように,本当に個々の子供の学力アップのための施策であるなら,小学校6年生,中学3年生<全国学力テスト>の結果を,上級学校の教員が参照して,個々の生徒の到達度を分析して,上級学校での指導に活かせるシステムが担保されているはずだ。でも,文科省にも,地方自治体にも,教育委員会にもにはそんな気はサラサラないだろう。だって面倒臭いもん!
文科省に,結果を本当に丁寧に分析して(個人レベルで),個々の子供の将来に=つまり各学校の真の教育力向上に役立てる気が本当にあるなら,もっと早い段階で行うべきだろうし,現にそうしているはずだ。だって,お受験で忙しい小学6年生や,高校受験やクラブ活動で忙しい中学3年生には,受験になんの益も無い<全国学力テスト>なんて,本当にいい時間の無駄でしかないだろう。
だから,例えば,小学生は勉強の到達度に差がはっきり表れ始める小学校中学年で,中学生なら小学校での到達度を測りそれを中学校での教育に活かすことができる中一の段階で実施する... みたいなことどうして考えつかないのか?
そうると,学校は,当該の児童・生徒の在校期間中にそれぞれの学校で有効な手を試して,実行に移すだけの時間が取れる。それこそ,学校=現場の教育力を上げるってことじゃないだろうか?
小六,中三じゃあ,遅すぎるのだよ,子供たちにとっては!
だから,どうしても頭のいい子供たちから見ると,<全国学力テスト>なんて,我がままな大人たちの痴話喧嘩の道具以下にも以上にも見えないのだよ。
Posted by 日曜日 at
14:01
│Comments(4)
2008年12月24日
クリスマス
皆様...
いかがお過ごしでございましょうか。昼休みを利用して一言...
メリークリスマスでございます。
私,非キリスト教徒にして,徹底して懐疑論者ではございますが,今日一日くらい,人間は他の動物に比べ,かくも無防備な状態で生まれてくるのか,考えていいのかなと思います。
そして,この人間が生まれ持った肉体的な<弱さ>はおそらく<愛>と無縁ではないと思います。
今日こそ叫ぼう!
<弱さこそ強さ>なのだと!
Posted by 日曜日 at
12:45
│Comments(2)
2008年12月22日
「好きでいてもいいですか」:菅野美穂はお好き?
先日,大事な相談事があって,アパレル業界に勤める若い友人を職場に訪ねたのですが...
残念ながら不在...
で,仕方なく帰ろうとしたら... たまたま眼に入ったのがとってもイカしたCMとそののメイキングフィルム。
出演していたのは菅野美穂。
CMもメイキングもとてもいい出来。かっこ良くて,シンプルで,15秒CM特有の出しゃばった感じがない(TVCMを独占している広告代理店の怠慢が大きいけれど,欧米の30秒CMに比べて短いためにストーリー性が出しにくいという理由もあるらしい)。
広告主はオンワード樫山のブランド,23区。23区というネーミングは嫌いじゃありません。
東京に憧れる田舎の子女を狙い撃ちという感じはするけれど,国内アパレル企業によく見られる意味不明の横文字を使った(しかも,時には恥ずかしくなるような間違いがあったりして)ブランドよりはずっと好感が持てます。
CMは本当にシンプル,菅野美穂が街(例えば隅田川沿いの高級高層マンションを背景に)を歩いて,一言+企業+ブランド名でお終い。
広告のメッセージもよかったです。
大抵は,女性の孤独を浮き彫りにさせるような一言。恋人と別れたばかりとか,彼氏とのすれ違いが伝わって来るような一言です。
エントリーのタイトルも,もちろん件の連作CMの一つからの引用です。
正確には「次に好きな人が出来るまで,好きでいてもいいですか。」
いいでしょ!女性というか人間のいじらしらと,したたかさが同居していて。
でも,CMはその孤独さをポジティヴなものに変えようとしている。
そして,恐らく菅野美穂という女優=肉体を通して,CMは冷静に考えれば<キツい>状況を,<明日にはなんとかなりそうな感じの状況>,<暗いけれど,光がさし込んで入る現状>に,うまく変容させている気がする。これは,演出の妙もあるけれど,彼女の魅力のおかげなんでしょう。
確認しておこう。すべてのCMは嘘をついている!!今日日,CMを真に受ける人は,かなりお目出度い人だ!
でも23区の嘘にはだまされてあげたい,23区の嘘には喜んで引っかかりたい。23区が発するシンプルで,健気でしたたかなメッセージを信じてあげたい。CMのメッセージを真に受けるには,恐らくは人生というものを知りすぎている私にさえ,そんな気にさせる,中々よくできたCM+メイキングです。.
******
で,私としては,デパート&商店街一丸となって誰かへの,そしてもちろん自分自身へのクリスマス・プレゼントを買わせようと必死になっている時に,<独りでいることの悲惨と栄光>を謳った連作CM+メイキングを延々とモニターから流し続ける23区および,CMの撮影監督,スタッフ,女優に座布団一枚あげたくなっちゃった訳です。
******
菅野美穂,私にはどうでもいい女優だったけれど,かなり好きになってしまいました!
残念ながら不在...
で,仕方なく帰ろうとしたら... たまたま眼に入ったのがとってもイカしたCMとそののメイキングフィルム。
出演していたのは菅野美穂。
CMもメイキングもとてもいい出来。かっこ良くて,シンプルで,15秒CM特有の出しゃばった感じがない(TVCMを独占している広告代理店の怠慢が大きいけれど,欧米の30秒CMに比べて短いためにストーリー性が出しにくいという理由もあるらしい)。
広告主はオンワード樫山のブランド,23区。23区というネーミングは嫌いじゃありません。
東京に憧れる田舎の子女を狙い撃ちという感じはするけれど,国内アパレル企業によく見られる意味不明の横文字を使った(しかも,時には恥ずかしくなるような間違いがあったりして)ブランドよりはずっと好感が持てます。
CMは本当にシンプル,菅野美穂が街(例えば隅田川沿いの高級高層マンションを背景に)を歩いて,一言+企業+ブランド名でお終い。
広告のメッセージもよかったです。
大抵は,女性の孤独を浮き彫りにさせるような一言。恋人と別れたばかりとか,彼氏とのすれ違いが伝わって来るような一言です。
エントリーのタイトルも,もちろん件の連作CMの一つからの引用です。
正確には「次に好きな人が出来るまで,好きでいてもいいですか。」
いいでしょ!女性というか人間のいじらしらと,したたかさが同居していて。
でも,CMはその孤独さをポジティヴなものに変えようとしている。
そして,恐らく菅野美穂という女優=肉体を通して,CMは冷静に考えれば<キツい>状況を,<明日にはなんとかなりそうな感じの状況>,<暗いけれど,光がさし込んで入る現状>に,うまく変容させている気がする。これは,演出の妙もあるけれど,彼女の魅力のおかげなんでしょう。
確認しておこう。すべてのCMは嘘をついている!!今日日,CMを真に受ける人は,かなりお目出度い人だ!
でも23区の嘘にはだまされてあげたい,23区の嘘には喜んで引っかかりたい。23区が発するシンプルで,健気でしたたかなメッセージを信じてあげたい。CMのメッセージを真に受けるには,恐らくは人生というものを知りすぎている私にさえ,そんな気にさせる,中々よくできたCM+メイキングです。.
******
で,私としては,デパート&商店街一丸となって誰かへの,そしてもちろん自分自身へのクリスマス・プレゼントを買わせようと必死になっている時に,<独りでいることの悲惨と栄光>を謳った連作CM+メイキングを延々とモニターから流し続ける23区および,CMの撮影監督,スタッフ,女優に座布団一枚あげたくなっちゃった訳です。
******
菅野美穂,私にはどうでもいい女優だったけれど,かなり好きになってしまいました!
Posted by 日曜日 at
17:33
│Comments(3)
2008年12月21日
菅野美穂はお好き?
先日,大事な相談事があって,アパレル業界に勤める若い友人を職場に訪ねたのですが...
残念ながら不在...
で,仕方なく帰ろうとしたら... たまたま眼に入ったのがとってもイカしたCMとそののメイキングフィルム。
出演していたのは菅野美穂。
そのことで駄文をと思った矢先に....
「菅野美穂、稲垣吾郎 結婚秒読みが一転、破局」
んんん....
という訳で,菅野美穂ネタのエントリーはまた後日...
失礼致しました。皆様よき日曜を!じゃあ〜〜
残念ながら不在...
で,仕方なく帰ろうとしたら... たまたま眼に入ったのがとってもイカしたCMとそののメイキングフィルム。
出演していたのは菅野美穂。
そのことで駄文をと思った矢先に....
「菅野美穂、稲垣吾郎 結婚秒読みが一転、破局」
んんん....
という訳で,菅野美穂ネタのエントリーはまた後日...
失礼致しました。皆様よき日曜を!じゃあ〜〜
Posted by 日曜日 at
11:36
│Comments(2)
2008年12月17日
脳科学と似非占い師
急ぎの仕事(何とか片付きつつあります)と忘年会(楽しい〜〜!)でフラフラの日曜日でございます...
で,いつものように9割は冗談の戯れ言です。
さて,このあいだ(かなり前です),NHKのテレビで,一流の人々の仕事ぶりを,脳科学者の茂木健一郎氏が解説して,さらに一般の番組参加者の質問に答えるという番組がございました。それをボ〜〜っと眺めながら抱いた感想です。
脱線(例によって)だらけで,あんまり出来が良くない戯れ言。不必要に分かりにくい気がする,意図が伝わるかどうか心もとないです。
師走の忙しいときでございます。時間のない方,興味のない方はくれぐれも読まないように。時間の無駄でございます。
*************
私はこの世に苦手なものが沢山ありますが,その中の一つが,似非占い師の出る番組でございます(最近は減ってきましたが)。
何故?人の不安につけ込んで金儲けをするという魂胆が,好きになれないのだと思います。
誰だって,凹むときってあると思う。<明日への不安>とか<今に対する疑問>に苛まれることってありますよね。
そういう時に,威丈高な態度を取って,あることないこと言って,さらに相手を不安にさせる。その手口がどうしても好きになれません。私から見れば最も尊敬に値しない輩たちです。
でも,世の中にはそういうオカルト系の占い師タレントを使って番組を作って放送するテレビ局がある。金儲けのために。
そして,その番組に大枚はたいてスポンサーになって,広告を打つ国際的な大企業がある。こんな番組のスポンサーになること自体が,企業イメージのダウンに繋がりかねないのにね...
ところが,世の中には奇特な方がいて,この手の番組が大好きという方がいる。最近は,一息ついたようですけれど,数年前にはもの凄い人気だったようですね。
メディア空間で,これらおぞましき<オカルト系>占い番組や番組をネタにした大量の本の後を継いでいるのが,<脳科学系>の番組や書物だと思う。
かたや,学問とか学歴とか日々の地道な努力とは全く縁のない,オカルト系似非占い師と,熾烈な競争を経て有名な学術施設で長年の研鑽を遂げた一流の研究者。もちろん彼らの間にはなんの接点もない(と思う)。
しかし,私たちの彼らに対する接し方,つまりはメディア空間における彼らの<使われ方>には,なにか同様なものを感じてしまうのです。私たち一般人の素朴というか身勝手な質問に極めて丁寧かつポジティヴに応対する茂木氏の姿をみて,そんな確信めいたものが私の脳裏をよぎった次第。
あたかも,<オカルト占い師>のパッケージでは売れなくなった<商品=メッセージ>の売り上げを再びのばすために,パッケージを<脳科学>に変えたよう。
で,その商品=メッセージとはなんでしょう?それは「あなたは悪くない」「今あなたが陥っている状況の責任はあなたにはない」というメッセージにほかなりません。
************
私たちは基本的に自由な社会に生きている。
それは絶対に<いいこと>だと思う。なんとしてもこの<自由>は守り,次の世代に手渡さなくてはならないと思う。
だが,この<自由>は使われ方ではとても危険な側面を持っていることも事実。
たとえば,ネオコンと呼ばれた人たちに顕著だと思うけれど,<自由>という言葉は近年<自己責任>と抱き合わせで使われることが多い(多すぎる)。
この論理で行くと...
誰にだって,夢を持つ自由,夢を実現する自由,努力する自由がある,望めば何でも手に入れる自由がある。一例が<なんとか太郎>君だ。
彼は,<踏襲>という基本的な熟語さえまともに発音できないのに,「いつか自民党総裁になりたい」と吠え続けたおかげで,世界で2番目の経済大国の首相になってしまった。それほど今の世界は自由で何でもありの世界なのです。
だから!!!今あなたがうだつの上がらないサラリーマン(私のように!)や退屈な主婦をしているとすれば,それはあなたの努力がたりないからだ!だからすべて責任はあなたにある,ということになる。誰だってがんばれば何でもできる。出来ないとすればあなたの頑張りが足りない。
... でもこの自己責任って,時には皆が背負いにはちょっと重すぎない?
自己責任は自分でしたことの責任は自分で取りましょう以上に,重た〜意味が込められている気がする。
この自由と自己責任の抱き合わせに何か,危険なものがある。
**********
昔は,今ほど自由じゃなかった。でも,それを<誰か>のせいに出来た。親のせいに,国のせいに,社会のせいに,階級のせいに,歴史のせいに...
でも,これだけ<自由>と<自己責任>が手を結んで,世の中で幅を利かせると,不遇の立場にある人々や,そう思い込んでいる人々,<今の自分>に不満な人々は,以前の時代におなじ境遇に置かれていた人々よりも,より強く<自分のせい>と意識してしまうのではないだろうか... たとえ... 労働力人口のほぼ全員が正規雇用で+終身雇用で食って行ける時代は,とうの昔に終わってしまっている(!)としても!
つまり... 長々と書いてきたけれど,現代社会では個人の努力ではどうしようもならないこと,<個人>ではなく<われわれ><社会>の責任に関わることが多々あるにもかかわらず,すべてが個人の責任に負わされ,処理されることが多すぎる気がする。
昔なら,<社会問題>だったのが,今では家族問題や,個人の頑張りの問題に置き換えられてしまっている。
**********
これだけ<自己責任>という概念が,しかも現代社会においては半ば聖なる概念とも言える<自由>に支えられた<自己責任>が一幅を利かせてくると,メディア空間でのオカルト占い師も脳科学もともに同じメッセージを発してくるように聞こえてくるから不思議だ。つまり,「今のあなたはあなたの責任ではない」というメッセージを。
オカルト占い師は悩める落ち目のタレントにこう宣告する... 今のあなたが駄目なのは,あなただけが悪いのではない。あなたの先祖が悪いのだ,下積みのときにつき合っていた彼/彼女のうらみ,かつての相方のねたみのせいなのだと!
一方,脳科学は脳の働きを特権化するあまり,すべてを脳神経の科学反応で説明しようとする。そしてあなたの脳とあなたの人格をまったく切り離してしまう(科学だから,研究対象を絞り込むというのはよくわかる操作ではあるけれど...)。
先日,TVで見かける脳について語り口をここで再現すると,こうなります...
私=日曜日が仕事に集中できないとしましょう。今までは「俺ってダメな奴」で済みました。
でも,今日の巷に流通している脳科学のロジックだと,これは<私>ではなくて,<私の脳>が悪いことになる。で,これを解決するには脳が集中できるような刺激を脳に与えねばならぬ。そうするにはコ〜シテ,あ〜して云々...ということになる。
まるで,個人が脳を使って行動しているのではなくて,脳がわれわれを使っているような具合です。
つまり,我々は何かの強い影響力の下にある。それはオカルト占い番組だと先祖であったり,もうちょっとまじめな番組だと脳であったりする。
でも大事なのは,私たちはそれらの機能のロジックを十分に理解・把握していないという点。つまり,我々は,我々には理解の及ばない何かの影響,つまり<絶対的な他者>の支配下に生きているという点だ。だから,どちらの番組が発しているメッセージも「今の我々の現状・境遇の責任は<私>ではない」という同一のメッセージであることになる。
で,これに慰められる人,癒される人が多いんだろうな〜〜。
占い師の番組彼らが書いた本と,脳科学者が出演する番組と彼の著作,たしかに読者・視聴者は違うでしょう,片や人生に疲れた方,人生を怖れている方,片や上昇志向の丸出しの若者や自営の方みたいに... 恐らく,ご当人たちも「私は,俺は奴らとは違う」と思ってらっしゃることでしょう,同じメッセージを消費しているとはつゆ知らずに。
*****************
でもね,誤解してほしくないのですが,これっていいことではないかもしれませんが,そんなに悪いことではないと思ってます。
誰にも個人の問題,社会の問題を誰かのせいにする性癖がしみ付いている。先程も例に挙げたように,たとえば親のせいに,国のせいに,社会のせいに,階級のせいに,歴史のせいに...
でも時には,異人種のせい,移民のせい,隣国のせいにして彼らに不当な暴力を振るってきた。私たちはそれを,ヨーロッパのユダヤ人問題とか,日本では関東大震災の直後の虐殺という形で,痛〜いほどよく知っている。
それに比べれば... 自らの問題,非才や家族の問題を,別れた彼女,亡くなった誰か,脳のせいにして,一応おさまりがつくのだから...
本当にこれこそ<平和>ということなのでしょう。
で,いつものように9割は冗談の戯れ言です。
さて,このあいだ(かなり前です),NHKのテレビで,一流の人々の仕事ぶりを,脳科学者の茂木健一郎氏が解説して,さらに一般の番組参加者の質問に答えるという番組がございました。それをボ〜〜っと眺めながら抱いた感想です。
脱線(例によって)だらけで,あんまり出来が良くない戯れ言。不必要に分かりにくい気がする,意図が伝わるかどうか心もとないです。
師走の忙しいときでございます。時間のない方,興味のない方はくれぐれも読まないように。時間の無駄でございます。
*************
私はこの世に苦手なものが沢山ありますが,その中の一つが,似非占い師の出る番組でございます(最近は減ってきましたが)。
何故?人の不安につけ込んで金儲けをするという魂胆が,好きになれないのだと思います。
誰だって,凹むときってあると思う。<明日への不安>とか<今に対する疑問>に苛まれることってありますよね。
そういう時に,威丈高な態度を取って,あることないこと言って,さらに相手を不安にさせる。その手口がどうしても好きになれません。私から見れば最も尊敬に値しない輩たちです。
でも,世の中にはそういうオカルト系の占い師タレントを使って番組を作って放送するテレビ局がある。金儲けのために。
そして,その番組に大枚はたいてスポンサーになって,広告を打つ国際的な大企業がある。こんな番組のスポンサーになること自体が,企業イメージのダウンに繋がりかねないのにね...
ところが,世の中には奇特な方がいて,この手の番組が大好きという方がいる。最近は,一息ついたようですけれど,数年前にはもの凄い人気だったようですね。
メディア空間で,これらおぞましき<オカルト系>占い番組や番組をネタにした大量の本の後を継いでいるのが,<脳科学系>の番組や書物だと思う。
かたや,学問とか学歴とか日々の地道な努力とは全く縁のない,オカルト系似非占い師と,熾烈な競争を経て有名な学術施設で長年の研鑽を遂げた一流の研究者。もちろん彼らの間にはなんの接点もない(と思う)。
しかし,私たちの彼らに対する接し方,つまりはメディア空間における彼らの<使われ方>には,なにか同様なものを感じてしまうのです。私たち一般人の素朴というか身勝手な質問に極めて丁寧かつポジティヴに応対する茂木氏の姿をみて,そんな確信めいたものが私の脳裏をよぎった次第。
あたかも,<オカルト占い師>のパッケージでは売れなくなった<商品=メッセージ>の売り上げを再びのばすために,パッケージを<脳科学>に変えたよう。
で,その商品=メッセージとはなんでしょう?それは「あなたは悪くない」「今あなたが陥っている状況の責任はあなたにはない」というメッセージにほかなりません。
************
私たちは基本的に自由な社会に生きている。
それは絶対に<いいこと>だと思う。なんとしてもこの<自由>は守り,次の世代に手渡さなくてはならないと思う。
だが,この<自由>は使われ方ではとても危険な側面を持っていることも事実。
たとえば,ネオコンと呼ばれた人たちに顕著だと思うけれど,<自由>という言葉は近年<自己責任>と抱き合わせで使われることが多い(多すぎる)。
この論理で行くと...
誰にだって,夢を持つ自由,夢を実現する自由,努力する自由がある,望めば何でも手に入れる自由がある。一例が<なんとか太郎>君だ。
彼は,<踏襲>という基本的な熟語さえまともに発音できないのに,「いつか自民党総裁になりたい」と吠え続けたおかげで,世界で2番目の経済大国の首相になってしまった。それほど今の世界は自由で何でもありの世界なのです。
だから!!!今あなたがうだつの上がらないサラリーマン(私のように!)や退屈な主婦をしているとすれば,それはあなたの努力がたりないからだ!だからすべて責任はあなたにある,ということになる。誰だってがんばれば何でもできる。出来ないとすればあなたの頑張りが足りない。
... でもこの自己責任って,時には皆が背負いにはちょっと重すぎない?
自己責任は自分でしたことの責任は自分で取りましょう以上に,重た〜意味が込められている気がする。
この自由と自己責任の抱き合わせに何か,危険なものがある。
**********
昔は,今ほど自由じゃなかった。でも,それを<誰か>のせいに出来た。親のせいに,国のせいに,社会のせいに,階級のせいに,歴史のせいに...
でも,これだけ<自由>と<自己責任>が手を結んで,世の中で幅を利かせると,不遇の立場にある人々や,そう思い込んでいる人々,<今の自分>に不満な人々は,以前の時代におなじ境遇に置かれていた人々よりも,より強く<自分のせい>と意識してしまうのではないだろうか... たとえ... 労働力人口のほぼ全員が正規雇用で+終身雇用で食って行ける時代は,とうの昔に終わってしまっている(!)としても!
つまり... 長々と書いてきたけれど,現代社会では個人の努力ではどうしようもならないこと,<個人>ではなく<われわれ><社会>の責任に関わることが多々あるにもかかわらず,すべてが個人の責任に負わされ,処理されることが多すぎる気がする。
昔なら,<社会問題>だったのが,今では家族問題や,個人の頑張りの問題に置き換えられてしまっている。
**********
これだけ<自己責任>という概念が,しかも現代社会においては半ば聖なる概念とも言える<自由>に支えられた<自己責任>が一幅を利かせてくると,メディア空間でのオカルト占い師も脳科学もともに同じメッセージを発してくるように聞こえてくるから不思議だ。つまり,「今のあなたはあなたの責任ではない」というメッセージを。
オカルト占い師は悩める落ち目のタレントにこう宣告する... 今のあなたが駄目なのは,あなただけが悪いのではない。あなたの先祖が悪いのだ,下積みのときにつき合っていた彼/彼女のうらみ,かつての相方のねたみのせいなのだと!
一方,脳科学は脳の働きを特権化するあまり,すべてを脳神経の科学反応で説明しようとする。そしてあなたの脳とあなたの人格をまったく切り離してしまう(科学だから,研究対象を絞り込むというのはよくわかる操作ではあるけれど...)。
先日,TVで見かける脳について語り口をここで再現すると,こうなります...
私=日曜日が仕事に集中できないとしましょう。今までは「俺ってダメな奴」で済みました。
でも,今日の巷に流通している脳科学のロジックだと,これは<私>ではなくて,<私の脳>が悪いことになる。で,これを解決するには脳が集中できるような刺激を脳に与えねばならぬ。そうするにはコ〜シテ,あ〜して云々...ということになる。
まるで,個人が脳を使って行動しているのではなくて,脳がわれわれを使っているような具合です。
つまり,我々は何かの強い影響力の下にある。それはオカルト占い番組だと先祖であったり,もうちょっとまじめな番組だと脳であったりする。
でも大事なのは,私たちはそれらの機能のロジックを十分に理解・把握していないという点。つまり,我々は,我々には理解の及ばない何かの影響,つまり<絶対的な他者>の支配下に生きているという点だ。だから,どちらの番組が発しているメッセージも「今の我々の現状・境遇の責任は<私>ではない」という同一のメッセージであることになる。
で,これに慰められる人,癒される人が多いんだろうな〜〜。
占い師の番組彼らが書いた本と,脳科学者が出演する番組と彼の著作,たしかに読者・視聴者は違うでしょう,片や人生に疲れた方,人生を怖れている方,片や上昇志向の丸出しの若者や自営の方みたいに... 恐らく,ご当人たちも「私は,俺は奴らとは違う」と思ってらっしゃることでしょう,同じメッセージを消費しているとはつゆ知らずに。
*****************
でもね,誤解してほしくないのですが,これっていいことではないかもしれませんが,そんなに悪いことではないと思ってます。
誰にも個人の問題,社会の問題を誰かのせいにする性癖がしみ付いている。先程も例に挙げたように,たとえば親のせいに,国のせいに,社会のせいに,階級のせいに,歴史のせいに...
でも時には,異人種のせい,移民のせい,隣国のせいにして彼らに不当な暴力を振るってきた。私たちはそれを,ヨーロッパのユダヤ人問題とか,日本では関東大震災の直後の虐殺という形で,痛〜いほどよく知っている。
それに比べれば... 自らの問題,非才や家族の問題を,別れた彼女,亡くなった誰か,脳のせいにして,一応おさまりがつくのだから...
本当にこれこそ<平和>ということなのでしょう。
Posted by 日曜日 at
20:23
│Comments(6)
2008年12月15日
死語は蘇る!?
確か今朝は新聞がお休み。
そんな訳で,昨日の『朝日』朝刊より...
正規労働者の賃金と雇用のことばかりを長年にわたって問題にして,非正規労働者の厳しい現実を知っておきながら眼をつぶりやがって,この野郎!!
と,お考えの方が多いのはよ〜〜く分かっております。
が,「遅すぎても何もしないよりはいい」という諺が,確かスト好き,デモ大好きなどこかの国にあったと記憶しております。
まさしくその通り。
こういうときだからこそ,この国では残念ながら<死語>になってしまった「連帯」ということばの,歴史的意味を,現実的な重みをみんなが(労働組合の幹部の方は特に)思い出すときだと思います(知らない人には教えてあげましょう)。 続きを読む
そんな訳で,昨日の『朝日』朝刊より...
世界的な不況を背景に、非正社員らを解雇する動きが止まらない。近年にない厳しい状況のなかで、働く人の雇用や暮らしを守るため、連合(組合員数675万人)は来春闘をどう戦うのか。高木剛会長に聞いた。
——非正規労働者の大量解雇に歯止めがかかりません。
あってはならんことだ。一番頭に来ているのは、トヨタ自動車やキヤノンなど、中小に比べて体力のある大企業が、次々と非正規の人たちを大量に減らしていることだ。満期を待たずに中途解約する例も多い。数カ月の雇用すら継続できないほど、切迫しているのか。御手洗冨士夫・日本経団連会長は会見で「苦渋の選択」と言ったが、「苦渋」の中身が全く伝わってこない。
仕事がないのに雇い続けろとまでは言わないが、在庫を持たないのと同じ感覚で人を安易に解雇していいのか。雇用全体の議論をしようと、2カ月以上前から経団連に申し入れている。「アメリカのせい」「あとは政府よろしく」じゃ許されない。
正規労働者の賃金と雇用のことばかりを長年にわたって問題にして,非正規労働者の厳しい現実を知っておきながら眼をつぶりやがって,この野郎!!
と,お考えの方が多いのはよ〜〜く分かっております。
が,「遅すぎても何もしないよりはいい」という諺が,確かスト好き,デモ大好きなどこかの国にあったと記憶しております。
まさしくその通り。
こういうときだからこそ,この国では残念ながら<死語>になってしまった「連帯」ということばの,歴史的意味を,現実的な重みをみんなが(労働組合の幹部の方は特に)思い出すときだと思います(知らない人には教えてあげましょう)。 続きを読む
Posted by 日曜日 at
10:05
│Comments(11)
2008年12月13日
心と身体...
お久しぶりでございます...
年末年始の予定はお決まりですか。
若い頃なら...... 誰と,どこで何を<するか>,いろいろ計画もはずむのでしょうが...
年を取ると... 誰と,どこで,いつ,何を<食べるか>という話ばかりで...
目下,中華の店の選定,日取り,すき焼きと,カレー(ついに美味しいカレーに出会うことが出来ました!)の日取り,メンバー,制作担当者が決まりました。
ってなわけで,心は完全にお休みモード...
しかし,身体はまだまだオフィスに釘付け...
今日も午後から一仕事。
心と身体のバランスが完全に崩れてます。
こんな状態があと2週間以上も続くと思うと...
休みは入れば...
おこたでミカン食べて,
プレゼントを買いにお出かけして,
英語のクリスマスソングを聞かされながら戦争に負けがこの国の徹底した節操のなさにおののき,
どうしてサンタが英語を喋るのか理解できず,
そんなこんなで数ヶ月ぶりに掃除機出して,
窓ふきだけは頑張って...
でも最初の3枚で挫折して,
そして年賀状は極力書かずに,
ボーナスの少なさに改めて落ち込み,
本読みながらうたた寝して(いつもしてるけれど)
たまの麻雀で丸裸にされ,
クリスマスだからという根拠薄弱な理由を持ち出してあの人の膝枕でDVD鑑賞,
酸性の洗剤の匂いに酔って(嫌いじゃないですあの匂い),
バーゲンで10年前に買ったカラヤンの第九のCDを引きずり出して,
美人歯科衛生士さんあ〜〜んしてもらって,
フランス語オタクの歯医者さんのおしゃべりにつきあったり,
除夜の鐘が聞こえないことに南国暮らしの我が身を哀れみ
里のお雑煮食べて,
人を馬鹿にしたような正月番組に心底怒り,
滅多に会えないあの方とすき焼きつついて,
可愛くもない甥っ子/姪っ子にお年玉をあげて,
右耳で兄の愚痴を聞き,左耳で兄嫁の愚痴を聞き,
1年の計は元旦にありといいながら
恐らく一年で一番退屈で自堕落な数日間を過ごす...
そんな休暇をのことを思いながら,今日も寒空の下,仕事してます〜〜
トホホ〜〜
年末年始の予定はお決まりですか。
若い頃なら...... 誰と,どこで何を<するか>,いろいろ計画もはずむのでしょうが...
年を取ると... 誰と,どこで,いつ,何を<食べるか>という話ばかりで...
目下,中華の店の選定,日取り,すき焼きと,カレー(ついに美味しいカレーに出会うことが出来ました!)の日取り,メンバー,制作担当者が決まりました。
ってなわけで,心は完全にお休みモード...
しかし,身体はまだまだオフィスに釘付け...
今日も午後から一仕事。
心と身体のバランスが完全に崩れてます。
こんな状態があと2週間以上も続くと思うと...
休みは入れば...
おこたでミカン食べて,
プレゼントを買いにお出かけして,
英語のクリスマスソングを聞かされながら戦争に負けがこの国の徹底した節操のなさにおののき,
どうしてサンタが英語を喋るのか理解できず,
そんなこんなで数ヶ月ぶりに掃除機出して,
窓ふきだけは頑張って...
でも最初の3枚で挫折して,
そして年賀状は極力書かずに,
ボーナスの少なさに改めて落ち込み,
本読みながらうたた寝して(いつもしてるけれど)
たまの麻雀で丸裸にされ,
クリスマスだからという根拠薄弱な理由を持ち出してあの人の膝枕でDVD鑑賞,
酸性の洗剤の匂いに酔って(嫌いじゃないですあの匂い),
バーゲンで10年前に買ったカラヤンの第九のCDを引きずり出して,
美人歯科衛生士さんあ〜〜んしてもらって,
フランス語オタクの歯医者さんのおしゃべりにつきあったり,
除夜の鐘が聞こえないことに南国暮らしの我が身を哀れみ
里のお雑煮食べて,
人を馬鹿にしたような正月番組に心底怒り,
滅多に会えないあの方とすき焼きつついて,
可愛くもない甥っ子/姪っ子にお年玉をあげて,
右耳で兄の愚痴を聞き,左耳で兄嫁の愚痴を聞き,
1年の計は元旦にありといいながら
恐らく一年で一番退屈で自堕落な数日間を過ごす...
そんな休暇をのことを思いながら,今日も寒空の下,仕事してます〜〜
トホホ〜〜
Posted by 日曜日 at
15:36
│Comments(2)
2008年12月11日
今日の出会いは... ?
おはようございます...
一昨日の夕暮れ時,かなりのローアングルで銀杏の木を写真に撮っていたら(昨日アップした写真でございます,具体的にどんなポーズだったかはご想像におまかせ致します),知人の女性から「あら日曜日(仮名)さんって」声かけられました...
昨日は,帰宅時に信号無視して(車の通らない,見通しのいい交差点で信号待ちをするの,大の苦手です),繁華街の交差点を我が物顔で渡りきったとたんに(学童の前ではしないようにしております,ホント,念のため),今度は知人の若い女性から「あら日曜日(仮名)さんって」声かけられました...
今日はどんな楽しい出会いが待っているのかしら... くわばらくわばら...
みなさま,よき一日を〜〜
一昨日の夕暮れ時,かなりのローアングルで銀杏の木を写真に撮っていたら(昨日アップした写真でございます,具体的にどんなポーズだったかはご想像におまかせ致します),知人の女性から「あら日曜日(仮名)さんって」声かけられました...
昨日は,帰宅時に信号無視して(車の通らない,見通しのいい交差点で信号待ちをするの,大の苦手です),繁華街の交差点を我が物顔で渡りきったとたんに(学童の前ではしないようにしております,ホント,念のため),今度は知人の若い女性から「あら日曜日(仮名)さんって」声かけられました...
今日はどんな楽しい出会いが待っているのかしら... くわばらくわばら...
みなさま,よき一日を〜〜
Posted by 日曜日 at
06:29
│Comments(5)
2008年12月10日
お茶を濁す
おはようございます。
来週中盤まで,急な用事で少しばかり忙しくなりそうですので...
再び,夜も昼もない生活になりそうでございます。
というわけで,今回のエントリーは,写真でお茶を濁させて頂きます。
因に,愛用しております『大辞林』(『広辞苑』大嫌いなので...)によりますと... 「お茶を濁す:表面だけ取り繕ってその場を切り抜ける」
まさしく,まさしく!でございます。
では皆様,風邪など引かれませんよう... どうぞよき一日を!

来週中盤まで,急な用事で少しばかり忙しくなりそうですので...
再び,夜も昼もない生活になりそうでございます。
というわけで,今回のエントリーは,写真でお茶を濁させて頂きます。
因に,愛用しております『大辞林』(『広辞苑』大嫌いなので...)によりますと... 「お茶を濁す:表面だけ取り繕ってその場を切り抜ける」
まさしく,まさしく!でございます。
では皆様,風邪など引かれませんよう... どうぞよき一日を!
Posted by 日曜日 at
06:12
│Comments(2)
2008年12月06日
早起きは三文の得?
昨日の朝,いつもより15分だけ早く職場に向かいました。
途中,信号待ちの時にこんなものが目に入ってまいりました。

雨に濡れて...
まだ人に通行人に踏み散らかされてなくて...
一瞬ですが,秋を感じた次第。
途中,信号待ちの時にこんなものが目に入ってまいりました。

雨に濡れて...
まだ人に通行人に踏み散らかされてなくて...
一瞬ですが,秋を感じた次第。
Posted by 日曜日 at
19:02
│Comments(4)
2008年12月05日
宮﨑あおいはお好き?
くだらない質問ですね。
私の中で答えははっきりしてますから。
*********
テレビ嫌い、NHK嫌い、大河ドラマ嫌い、薩摩中心の幕末史嫌いの私でさえ... ちゃんと見てますから...
しかし... つくづくすごいドラマだと思う〜〜
一人の女優の魅力を引き出す出すためだけに作られたドラマ。
すべてが彼女の女優としての魅力、力量、女性としての美しさを引き出すため、ただそれだけのために機能する物語。
映画じゃよくあるけれど... まさか国営放送の1年も続くドラマでこんなことが行われるなんて...
*********
昨日の朝のテレビに出ていて...
あの笑顔、どうにかしてほしいです。男を狂わせる笑顔(もちろん私は、<もしも叶うなら、宮﨑あおいの笑顔で人生を踏み外してみたい...>派のオヤジですが...)。あんなもの朝からみたんじゃ... まじめに働けません...
私の中で答えははっきりしてますから。
*********
テレビ嫌い、NHK嫌い、大河ドラマ嫌い、薩摩中心の幕末史嫌いの私でさえ... ちゃんと見てますから...
しかし... つくづくすごいドラマだと思う〜〜
一人の女優の魅力を引き出す出すためだけに作られたドラマ。
すべてが彼女の女優としての魅力、力量、女性としての美しさを引き出すため、ただそれだけのために機能する物語。
映画じゃよくあるけれど... まさか国営放送の1年も続くドラマでこんなことが行われるなんて...
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昨日の朝のテレビに出ていて...
あの笑顔、どうにかしてほしいです。男を狂わせる笑顔(もちろん私は、<もしも叶うなら、宮﨑あおいの笑顔で人生を踏み外してみたい...>派のオヤジですが...)。あんなもの朝からみたんじゃ... まじめに働けません...
Posted by 日曜日 at
04:48
│Comments(4)
2008年12月03日
ご心配をおかけいたしました

お騒がせいたしましたが... 何とか、iMacの修復に成功いたしました(昔、買ったマッユーザー用の雑誌の付録や特集号を保管しておいて助かりました。オプシア・ミスミに入っているマック販売店の店長の的確なアドヴァイスにも、深謝でございます)。
ご心配下さり、本当にありがとうございました。
昨日はうれしさの余り、ちょっと長めの戯れ言を書いてみましたが... 、まず、皆様への御礼とご挨拶が先でしたよね。
失礼いたしました。どうぞお許しください。
また、暇を見つけて駄文を... そして時には写真を公開して参りたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
Posted by 日曜日 at
20:55
│Comments(4)
2008年12月02日
宮崎駿はお好き?
宮崎駿はお好きですか?
かく申す私めは... かなり苦手でございます。
...苦手というのは正確じゃないかしら。どうでもいい,というのがより正確。宮崎駿の作品すべてが今すぐにこの世から無くなっても私は全く困らないと思う。
だから<ポニョ>の正確なタイトルも知らないし,まだ見てもいません。
でも,小川洋子,カフカが読めなくなったら,ガンダムがもう2度と観られなくなったら,それは致命的な痛手です。
... 本当に苦手なのは宮崎駿をとりまく報道,メディアのスタンスかしら。大作家として持ち上げようという魂胆が見え見え。晩年の黒澤のような感じかしら,日本の公共空間では宮崎駿を批判することが許されなくありつつある。
正直言って,鬱陶しい,息苦しい。重苦しい。メディアはもうちょっと頭使って報道してほしい〜〜〜
*********
ただ,彼は読みようによっては今の日本にとても貴重なメッセージを発し続けている。そんな気がします。
それは環境問題(『もののけ姫』)への提言でもなければ,平和へのメッセージでもない(『風の谷のナウシカ』,『ハウルの動く城』)。
もっとも,商業的に見て彼の偉いところは,時代に合わせて,うまく自分の作品を味付けして,時代が消化しやすい表向きの意匠=衣装=メッセージに自分の世界観を包めることなんだと思う。
でも,その衣装=意匠=メッセージの背後には,常に,いつも一人の少女がいる。そう,様々な物語を語りながら,彼は徹底して少女の成長を取り上げてきた。
表向きのメッセージはともかく,長年彼はほぼそれだけを語ってきた。
だから,宮崎を日本を代表するロリコン趣味のオヤジに仕立て上げることはそう難しいことではないと思う。でも,そういうことは善男善女がつどうチェストには相応しくないのでやめときます。
前置きが長くて済みません。私が見た宮崎駿作品では,いつも少女の成長が語られている。そして,その背後にはとてもシンプルな,極めてシンプルなメッセージが発せられている気がする。
つまり,<少女は,すなわち子供は独りでしか成長できない>ということ!
確かに大人たちは宮崎の作品に多数登場する。だが,それは少女たちの導き手ではない。それはあくまで情報提供者,試練の提供者でしかない。
重要なことは,ほぼどの作品でも,決定的な決断は少女自らが下し,少女自らが行動するという点だ。
つまり大人は,少女=子供たちのモデルとなることがない。それは,たとえば,少女たちが大人たちの言葉や言動に感動したり,心を動かされたり場面がきわめて少ない点に,よく現れていると思う。宮崎の作品世界では,大人は子供たちの世界観を根底から変えることなどできない。
この点が従来の少年,少女を主人公とするアニメと大きく違う点だ(『明日のジョー』,『巨人の星』,『ドラえもん』あるいは『エースを狙え』)。
ジョー、飛雄馬もとてつもない才能を持った少年キャラだけれど,それにもかかわらず大人ななしに彼ら存在できない。そもそも彼らがボクシングや野球と出会うことが出来たのは,大人(丹下の爺さん、星一徹)の導きのお陰なのだ。
意地悪な言い方をすれば,どうあがいたって,ジョーも飛雄馬も,大人が果たせなかった夢を背負わされた存在しかないのだ。
***************
だが、宮崎が作り出す少女たちは、このような<自分の成長に必要不可欠な大人>は存在しない。
その意味で、宮崎の世界では少女たちは,本質的に孤独であることを運命づけられている。
*************
恐らくそのことが最も鮮やかに描き出されているのが,『千と千尋の神隠し』ではないかと思う。
皆様よ〜くご存知のように,この作品の中で,千尋の親は豚になり,千尋自身は親から授かった名前を失う。
そして,そこで千尋は他者とコミュニケーションを取るとはどういうことか,働くこととはどういうことか,そして愛することとはどういうことかを,自らの試行錯誤を通して学んでゆく。
とりわけ愛することを通じ,選択し行動し自分を(再び)獲得する。そして、最初はハクに助けられるものの以後、千尋は大事なことはすべて自分で決断する。
もちろん,大人が全く手助けしないしないわけではもちろんない。少女たちは大人と全く無縁と言いたいのでもない、少女たちは大人から情報や、暖かさを受け取りはしても、進むべき道は自分で見つける。そして自分で切り開いてゆくのだ。
だから、千尋も大事なことは自分で決め、自分の行動で解決してゆくのだ、ちょうど他の宮崎作品に登場する少女たちがそうであるように。そして時には着実に、時には劇的に成長する。
『千と千尋の神隠し』の場合、ハクを愛することにより、千尋は劇的に成長する。子供から乙女になってゆく。そして,豚になった両親を人間に戻すことにも成功する。
*************
ところが!である。
当の親たちは,こうしたことに全く気がつかない。
千尋は決定的な成長を遂げたのだが,両親はその過程でなんの援助,助言もできなかったばかりか,娘が決定的な成長をしたことにさ気がつかない。
でも,これって,実はかつて子供だった私たち大人が痛いほど経験してきたことではないでしょうか?
もしかすると,宮崎が繰り返し大人に向かって説いていること,それは<大人よ,子供に手を掛けることをちょっとだけ控える勇気を持て!>ということかも...
そこのお父さん,お母さん,子供に構うのをちょっとだけ止めてみませんか? 続きを読む
かく申す私めは... かなり苦手でございます。
...苦手というのは正確じゃないかしら。どうでもいい,というのがより正確。宮崎駿の作品すべてが今すぐにこの世から無くなっても私は全く困らないと思う。
だから<ポニョ>の正確なタイトルも知らないし,まだ見てもいません。
でも,小川洋子,カフカが読めなくなったら,ガンダムがもう2度と観られなくなったら,それは致命的な痛手です。
... 本当に苦手なのは宮崎駿をとりまく報道,メディアのスタンスかしら。大作家として持ち上げようという魂胆が見え見え。晩年の黒澤のような感じかしら,日本の公共空間では宮崎駿を批判することが許されなくありつつある。
正直言って,鬱陶しい,息苦しい。重苦しい。メディアはもうちょっと頭使って報道してほしい〜〜〜
*********
ただ,彼は読みようによっては今の日本にとても貴重なメッセージを発し続けている。そんな気がします。
それは環境問題(『もののけ姫』)への提言でもなければ,平和へのメッセージでもない(『風の谷のナウシカ』,『ハウルの動く城』)。
もっとも,商業的に見て彼の偉いところは,時代に合わせて,うまく自分の作品を味付けして,時代が消化しやすい表向きの意匠=衣装=メッセージに自分の世界観を包めることなんだと思う。
でも,その衣装=意匠=メッセージの背後には,常に,いつも一人の少女がいる。そう,様々な物語を語りながら,彼は徹底して少女の成長を取り上げてきた。
表向きのメッセージはともかく,長年彼はほぼそれだけを語ってきた。
だから,宮崎を日本を代表するロリコン趣味のオヤジに仕立て上げることはそう難しいことではないと思う。でも,そういうことは善男善女がつどうチェストには相応しくないのでやめときます。
前置きが長くて済みません。私が見た宮崎駿作品では,いつも少女の成長が語られている。そして,その背後にはとてもシンプルな,極めてシンプルなメッセージが発せられている気がする。
つまり,<少女は,すなわち子供は独りでしか成長できない>ということ!
確かに大人たちは宮崎の作品に多数登場する。だが,それは少女たちの導き手ではない。それはあくまで情報提供者,試練の提供者でしかない。
重要なことは,ほぼどの作品でも,決定的な決断は少女自らが下し,少女自らが行動するという点だ。
つまり大人は,少女=子供たちのモデルとなることがない。それは,たとえば,少女たちが大人たちの言葉や言動に感動したり,心を動かされたり場面がきわめて少ない点に,よく現れていると思う。宮崎の作品世界では,大人は子供たちの世界観を根底から変えることなどできない。
この点が従来の少年,少女を主人公とするアニメと大きく違う点だ(『明日のジョー』,『巨人の星』,『ドラえもん』あるいは『エースを狙え』)。
ジョー、飛雄馬もとてつもない才能を持った少年キャラだけれど,それにもかかわらず大人ななしに彼ら存在できない。そもそも彼らがボクシングや野球と出会うことが出来たのは,大人(丹下の爺さん、星一徹)の導きのお陰なのだ。
意地悪な言い方をすれば,どうあがいたって,ジョーも飛雄馬も,大人が果たせなかった夢を背負わされた存在しかないのだ。
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だが、宮崎が作り出す少女たちは、このような<自分の成長に必要不可欠な大人>は存在しない。
その意味で、宮崎の世界では少女たちは,本質的に孤独であることを運命づけられている。
*************
恐らくそのことが最も鮮やかに描き出されているのが,『千と千尋の神隠し』ではないかと思う。
皆様よ〜くご存知のように,この作品の中で,千尋の親は豚になり,千尋自身は親から授かった名前を失う。
そして,そこで千尋は他者とコミュニケーションを取るとはどういうことか,働くこととはどういうことか,そして愛することとはどういうことかを,自らの試行錯誤を通して学んでゆく。
とりわけ愛することを通じ,選択し行動し自分を(再び)獲得する。そして、最初はハクに助けられるものの以後、千尋は大事なことはすべて自分で決断する。
もちろん,大人が全く手助けしないしないわけではもちろんない。少女たちは大人と全く無縁と言いたいのでもない、少女たちは大人から情報や、暖かさを受け取りはしても、進むべき道は自分で見つける。そして自分で切り開いてゆくのだ。
だから、千尋も大事なことは自分で決め、自分の行動で解決してゆくのだ、ちょうど他の宮崎作品に登場する少女たちがそうであるように。そして時には着実に、時には劇的に成長する。
『千と千尋の神隠し』の場合、ハクを愛することにより、千尋は劇的に成長する。子供から乙女になってゆく。そして,豚になった両親を人間に戻すことにも成功する。
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ところが!である。
当の親たちは,こうしたことに全く気がつかない。
千尋は決定的な成長を遂げたのだが,両親はその過程でなんの援助,助言もできなかったばかりか,娘が決定的な成長をしたことにさ気がつかない。
でも,これって,実はかつて子供だった私たち大人が痛いほど経験してきたことではないでしょうか?
もしかすると,宮崎が繰り返し大人に向かって説いていること,それは<大人よ,子供に手を掛けることをちょっとだけ控える勇気を持て!>ということかも...
そこのお父さん,お母さん,子供に構うのをちょっとだけ止めてみませんか? 続きを読む
Posted by 日曜日 at
23:04
│Comments(11)
2008年12月01日
立つんだ,立つんだ!iMac!
今晩は。
こんな夜遅くにパソコンに向かうなんて,何週間ぶりかしら...
只今,愛機iMacの復旧作業を始めたところでございます。
ハードディスクのデータを消去して,OSを再インストールするので,目下データ(写真,音楽はもちろん,ワード,エクセル,パワーポイントで作成したファイル)を,iBookを通じて外付けハードディスクにコピーしているところでございます。
今回のトラブルのお陰で,ほんの少し,またマックに詳しくなれるといいのですが...
では,皆様おやすみなさい。
小生は... 長〜〜い夜になりそうでございます。
こんな夜遅くにパソコンに向かうなんて,何週間ぶりかしら...
只今,愛機iMacの復旧作業を始めたところでございます。
ハードディスクのデータを消去して,OSを再インストールするので,目下データ(写真,音楽はもちろん,ワード,エクセル,パワーポイントで作成したファイル)を,iBookを通じて外付けハードディスクにコピーしているところでございます。
今回のトラブルのお陰で,ほんの少し,またマックに詳しくなれるといいのですが...
では,皆様おやすみなさい。
小生は... 長〜〜い夜になりそうでございます。
Posted by 日曜日 at
00:40
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