2009年09月16日
裏切り
民主党政権が誕生したらしい。
民主党のみなさんが党本部でお話しになるとき,「国民の生活が第一」と書かれた壁の前で,皆さん口を揃えて「国民本位,国民の生活が第一!」っておっしゃてる。
確かに,今の日本には生活に本当に困っている方や,明日の生活への不安に脅かされている方々がいるのはよく分かっているつもりだ。私も,構造不況業種に身を置くサラリーマン。働けど,働けど...という虚しさはイヤというほどよく分かっている。
でも,今日日テレビを見たり,新聞を読んでいるとイヤというほど耳にし,目にする「国民本位」という言葉... これほど繰り返されると「先生方,ちょっとまった」と言いたくなる。
その理由はとりあえず二つ。
一つ目は「国民ってだれよ」っていう素朴な疑問。
同じ「国民」でも,年収4000万円の人と年収300万の人は同じ風景を見ているのだろうか?
同じ「国民」,同じ年収500万円でも,すべての年収を税務署から把握されているサラリーマンと,節税という名の合法的な脱税が許されている自営業や,農家の方が,同じ生活感覚を持っているとはとても思えない。
同じサラリーマンでも,鉄道会社に勤める方,自動車メーカーに勤める方,農協にお勤めの方の世界観,未来への展望,利害はまったく違うだろう。
同じ国民でも,子育てを終え,住宅ローンを払い終えた方,大学受験を抱える高校生がいる方では当然将来への危機感覚が違うに違いない。
本来は<国民>の間で限られたパイを分配し,<国民>の中の誰にいろいろなコストをご負担いただくかを決めるのが政治ではないのだろうか。
これから民主党の政治スタイルが明らかになるにつれ,民主党にとって誰が<国民>なのか徐々に明らかになっていくのだろう。
でも...一番の問題は... 今の民主党には<夢>がないということ。
<景気>,<家計>,<懐具合>が大事なのはよく分かっている。というか,これが大事なのは誰よりも分かっているつもりだ(ルンペンサラリーマンだからね,私は!)
でも,しかしである!あえて言いたい。「人はパンのみに生きるにあらず」だと。
今回の衆議院選挙は<小さな革命>だと言ったのは確か,鳩山氏自身ではなかったか!
しかし<価値>のない,夢のない,理想のない革命って,何よ?そんなのってありうるのだろうか?
懐具合だけのための革命なんて,まっぴらご免でございます。
「何も変わらないためなら(=これ以上生活レベルが下がらないなら),すべてを変えたっていい」と,これまでさんざん自民党におんぶにだっこしてもらってきた人々(お医者さん,農家の皆さん,自営の皆さんなど)が自民党をドブに捨てたってことでしょう。
だからこそ,民主党の先生方には,今回自民党から民主党に寝返った多くの日和見選挙民が後悔するくらいの,野心的で,<徳>を目指した政治を目指して頂きたいと思います。
理想のための<裏切り>が見てみたい。
くどいけれど,<理想>があっての変革である。
くどいけれど「人はパンのみに生きるにあらず」である!
民主党のみなさんが党本部でお話しになるとき,「国民の生活が第一」と書かれた壁の前で,皆さん口を揃えて「国民本位,国民の生活が第一!」っておっしゃてる。
確かに,今の日本には生活に本当に困っている方や,明日の生活への不安に脅かされている方々がいるのはよく分かっているつもりだ。私も,構造不況業種に身を置くサラリーマン。働けど,働けど...という虚しさはイヤというほどよく分かっている。
でも,今日日テレビを見たり,新聞を読んでいるとイヤというほど耳にし,目にする「国民本位」という言葉... これほど繰り返されると「先生方,ちょっとまった」と言いたくなる。
その理由はとりあえず二つ。
一つ目は「国民ってだれよ」っていう素朴な疑問。
同じ「国民」でも,年収4000万円の人と年収300万の人は同じ風景を見ているのだろうか?
同じ「国民」,同じ年収500万円でも,すべての年収を税務署から把握されているサラリーマンと,節税という名の合法的な脱税が許されている自営業や,農家の方が,同じ生活感覚を持っているとはとても思えない。
同じサラリーマンでも,鉄道会社に勤める方,自動車メーカーに勤める方,農協にお勤めの方の世界観,未来への展望,利害はまったく違うだろう。
同じ国民でも,子育てを終え,住宅ローンを払い終えた方,大学受験を抱える高校生がいる方では当然将来への危機感覚が違うに違いない。
本来は<国民>の間で限られたパイを分配し,<国民>の中の誰にいろいろなコストをご負担いただくかを決めるのが政治ではないのだろうか。
これから民主党の政治スタイルが明らかになるにつれ,民主党にとって誰が<国民>なのか徐々に明らかになっていくのだろう。
でも...一番の問題は... 今の民主党には<夢>がないということ。
<景気>,<家計>,<懐具合>が大事なのはよく分かっている。というか,これが大事なのは誰よりも分かっているつもりだ(ルンペンサラリーマンだからね,私は!)
でも,しかしである!あえて言いたい。「人はパンのみに生きるにあらず」だと。
今回の衆議院選挙は<小さな革命>だと言ったのは確か,鳩山氏自身ではなかったか!
しかし<価値>のない,夢のない,理想のない革命って,何よ?そんなのってありうるのだろうか?
懐具合だけのための革命なんて,まっぴらご免でございます。
「何も変わらないためなら(=これ以上生活レベルが下がらないなら),すべてを変えたっていい」と,これまでさんざん自民党におんぶにだっこしてもらってきた人々(お医者さん,農家の皆さん,自営の皆さんなど)が自民党をドブに捨てたってことでしょう。
だからこそ,民主党の先生方には,今回自民党から民主党に寝返った多くの日和見選挙民が後悔するくらいの,野心的で,<徳>を目指した政治を目指して頂きたいと思います。
理想のための<裏切り>が見てみたい。
くどいけれど,<理想>があっての変革である。
くどいけれど「人はパンのみに生きるにあらず」である!
Posted by 日曜日 at
22:56
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2009年09月04日
2009年09月03日
フォトブック,あるいは失敗写真は存在しない...
眠たい...
それには理由があって... <敬老の日>が近づいてきたから。
毎年何を贈るか/送るか頭を痛めていたのだが... カメラ屋さんがその問題を解決してくれた。
<フォトブック>だ。
昨年は初めてだったので,一番小さなサイズにした。まさしく『スモール・イズ・ビューティフル』(若い人には,古い標語でご免なさい)。
出来映えは... 昔の人は本当にいいことを言ったものだ!
<馬子にも衣装>。きちんと装丁すると数枚の失敗写真や,ピンぼけ写真もそれなりの<味わい>を醸し出してくれるから不思議です。
まさしく<失敗写真は存在しない>(愛読しているセルジュ・ティスロンの写真論をもじって作り出した標語です。中々いい標語だと思っているのですが... いかがでしょう)。
さて今年は... 春に知人が(まあ,実家がフランスでもっと豊かな市町村にあるせいもあるのだろうけれど),「我が家+オラが国ではA4サイズのフォトブックが主流だよ」とアドヴァイスしてくれたので,今年はA4サイズに挑戦。
適当に2〜30枚選べばいいやと思っていたのですが,送り先によって微妙に写真の選択を変える必要があって(一応... 孝行息子なので... フォトブックだとこういう気配りもコストゼロで出来ちゃいます)... 準備に時間がかかってしまった。
後は,カメラ屋さんにデータを持っていって,注文するだけ。
それに,このプレゼント,子供がいない人にも出来ると思います,今年訪れた場所,食べ歩きした場所,食べたものと自分のスナップなんかを適当に纏めてフォトブックにしておじいちゃん,おばあちゃんに送って/贈ってあげたら,結構喜ばれんじゃないかしら... (試したことはないけれど)
しかも写真選びをすることで,この一年間に撮った写真を眺めることで,夏の終わりにしんみり,じっくり一年を振り返ることができます。秋の夜長にみなさんもいかが?
それには理由があって... <敬老の日>が近づいてきたから。
毎年何を贈るか/送るか頭を痛めていたのだが... カメラ屋さんがその問題を解決してくれた。
<フォトブック>だ。
昨年は初めてだったので,一番小さなサイズにした。まさしく『スモール・イズ・ビューティフル』(若い人には,古い標語でご免なさい)。
出来映えは... 昔の人は本当にいいことを言ったものだ!
<馬子にも衣装>。きちんと装丁すると数枚の失敗写真や,ピンぼけ写真もそれなりの<味わい>を醸し出してくれるから不思議です。
まさしく<失敗写真は存在しない>(愛読しているセルジュ・ティスロンの写真論をもじって作り出した標語です。中々いい標語だと思っているのですが... いかがでしょう)。
さて今年は... 春に知人が(まあ,実家がフランスでもっと豊かな市町村にあるせいもあるのだろうけれど),「我が家+オラが国ではA4サイズのフォトブックが主流だよ」とアドヴァイスしてくれたので,今年はA4サイズに挑戦。
適当に2〜30枚選べばいいやと思っていたのですが,送り先によって微妙に写真の選択を変える必要があって(一応... 孝行息子なので... フォトブックだとこういう気配りもコストゼロで出来ちゃいます)... 準備に時間がかかってしまった。
後は,カメラ屋さんにデータを持っていって,注文するだけ。
それに,このプレゼント,子供がいない人にも出来ると思います,今年訪れた場所,食べ歩きした場所,食べたものと自分のスナップなんかを適当に纏めてフォトブックにしておじいちゃん,おばあちゃんに送って/贈ってあげたら,結構喜ばれんじゃないかしら... (試したことはないけれど)
しかも写真選びをすることで,この一年間に撮った写真を眺めることで,夏の終わりにしんみり,じっくり一年を振り返ることができます。秋の夜長にみなさんもいかが?
Posted by 日曜日 at
09:00
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